2026年4月 9日
「響きは海を越えて」
先日、ひとつの知らせを受けました。エスターさんが亡くなられたと聞きました。
アメリカから日本に来て、太鼓に出会い、その後、日米をつなぐように歩んでこられた方です。

まだ太鼓が、今のように世界に広がる前のこと。遠くから来て、この音に向き合おうとされたこと、簡単ではなかったはずです。松山で水軍太鼓に触れ、その響きを、自分の中に取り込んでいかれた。その姿に、静かな強さを感じたことを覚えています。
娘も、留学の折から長くお世話になりました。弟さんのお宅に身を寄せ、そこから学校へ通わせていただきました。異国の地での暮らしの中、ただ学ぶというだけでなく、人とのつながりの中で支えられていたのだと思います。その背景に、エスターさんの存在があったこと、いま改めて思い起こされます。
太鼓というのは、不思議なものです。言葉を越えて、人と人とをつないでいく。一つの音が海を越え、こうして人の縁を生んでいく。エスターさんは、そのことを、ご自身の歩みで示してこられた方でした。残された響きは、いまもそれぞれの場所に息づいているように感じます。
長い年月にわたり、本当にありがとうございました。
静かに、手を合わせています。
どうぞ安らかに。
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