2026年6月27日
ひとすじの道
2026年7月12日(日)、第34回『白山国際太鼓エクスタジア』を開催いたします。今年のテーマは、~「ひとすじの道」~です。
この言葉には、太鼓とともに歩み続けてきた人々への深い敬意と、未来への願いを込めました。太鼓文化は、一人の力で築かれたものではありません。
一つ目は、打芸を究めた職人たちの道です。
太鼓を打つことを生涯の道と定め、一打一打に魂を込めて歩み続けてきた人たちがいます。力強さだけではない。繊細さ、間、呼吸、身体表現、そして心を打つ芸術性。長い年月をかけて磨き上げられた「打芸」は、日本が世界に誇る舞台芸術へと発展しました。その道を切り拓いてきた打芸の職人たちに、心から敬意を表します。
二つ目は、滅びようとしていた伝統太鼓の復活です。
全国各地には、時代の流れとともに消えかけた郷土の太鼓があります。しかし、それを諦めず、地域の誇りとして守り続け、再び命を吹き込んだ人々がいます。太鼓は、その土地の歴史であり、祈りであり、人と人を結ぶ心そのものです。
三つ目は、組太鼓という新しい芸術の極地です。
戦後に誕生した組太鼓は、多くの挑戦者によって進化を重ね、今では日本を代表する舞台芸術へと成長しました。子どもから大人まで、世代を超えて受け継がれるその響きには、技術だけではなく、人の心を一つにする力があります。
そして四つ目は、海を渡った太鼓芸の五十年です。
半世紀前、日本を飛び出した太鼓は、今や世界各地で力強く響いています。それぞれの国の文化と出会い、新たな表現を生み出しながら、日本の太鼓文化は世界の文化へと育ちつつあります。
変わらないものを守ること。
新しいものを創り出すこと。
その二つが調和するとき、文化はさらに豊かになります。
「ひとすじの道」とは、決して平坦な道ではありません。迷い、悩み、それでも信じた道を歩み続けた人だけが見ることのできる景色があります。白山国際太鼓エクスタジアは、その歩みを讃え、未来へつなぐ舞台です。
白山から全国へ。
そして世界へ。
一打一打に込められた、それぞれの「ひとすじの道」を、ぜひ会場で感じていただきたいと思います。
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